一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

一元流の暝想には目的があります。

それは思い込みを排除して、新たな気持ちで切診を行うというこ
とです。

思い込みというのは、できるという思い込み、わかるという思い
込み、できないという思い込み、わからないという思い込み、す
べてを含みます。劣等感や傲慢さや怠惰の心のすべてを手放し
て今あるがままにある自分自身を受け入れ、等身大のレベルで
の切診をするために暝想するわけです。

暝想は12時15分から12時45分まで私の治療院で行います。

暝想を行う前にも録音が流れますが、ここにその内容について
の解説をしておきますので、繰り返し読んでイメージしておいて
ください。

暝想には鐘を用います。鐘の鳴るタイミングで意識の位置を変
化させていきます。

意識のある位置と方向を変化させます。


■1の鐘。

姿勢を正します。

背筋を伸ばして力を抜いて
臍下胆田に重心が自然にかかるよう、
姿勢を正します。

治療において身体のバランスを調えるということが
これにあたります。

前後、左右に背骨を揺らして、
中心を確かめます。
活元運動を軽く行って凝りを緩め、
感じ取れる歪みを正しても良いです。

けれどもやり過ぎないように。
今できる範囲内で行います。
そして、次の鐘で、止めます。
今できる範囲内のレベルで諦めるわけです。


■2の鐘。

意識を止めます。
身体にある矛盾、
偏りを調えるのは
これが限界だと今は諦め、
全身に向かっていた意識の動きを止めます。

そして、今、どこに意識が止まっているか確認します。

できるだけ明確に、意識の位置を捉えます。
意識の発生源を確かめるわけです。
今集中のある場所が意識の中心です。

多くの場合、それは目の後ろ
松果体の位置にあります。
ものごとをぐるぐると考える脳の中心でもあります。

次の鐘でその集中している意識が、
最も楽な位置である
臍下胆田に
落ちていくことを
赦します。


■3の鐘。

考えに集中している自分を手放し、
すべての疑問を手放して、
意識が最も楽な場所
臍下丹田に
帰ることを
赦します。

身体のこわばりも
思いのこわばりも
考えのこわばりも
全て手放して今、
存在する、
生命の、
家に帰ります。

その場所が臍下胆田です。

安らぎの家がここにあります。
安らぐ今がここにあります。

ここに意識を自然に安住させます。

恐怖や怒りや悲しみや不安を手放し、
今、この安全な生命の宿に帰ります。
この安らぎの家に意識を置いて感じます。

何が、そこにあるのか。
やわらかく素直な心で感じ取ってみましょう。

感じられるか感じられないかということではありません。

すでにその豊かな場所にいます。
すでにその場所を感じています。
何を感じているのか気づくことを、
自分に赦すのです。

私たちは日頃の癖なのか、
その安らぎの位置に
安住することを
必死になって
拒みます。

考えの中に逃げ、
思いの中に逃げ、
妄想まで作って、
苦しみ、
その中に逃げ込みます。

そのような自分自身をもまた赦しましょう。

そして意識は、
そのような妄想にとらわれず、
臍下丹田に置かれています。

少し心を弛めて、
少し心を開いて、
そのあるがままを受け入れます。

あるがままを受け入れる練習が暝想です。

30分ほどその練習をします。

臍下丹田を感じる練習です。


■4の鐘

臍下丹田にあり集中している意識が、
鐘の音の広がりに従って弛み、
広がるのを感じます。

意識が弛んで広がります。

徐々に、身体の感覚を取り戻していきます。
指を動かし、身体を揺らし、肩をほぐして、
静かに静座を解きましょう。

見るということ、
聞くということ、
触れるということ、
そのすべてにおいていつも私たちは初心者です。
初心の心と感受性とをもって勉強治療会に臨みましょう。

以下に、暝想の始めに流している音声ファイルのアドレスを掲載しておきます。
すぐに音声が流れますので注意してください。
http://1gen.jp/1GEN/%E6%9A%9D%E6%83%B3.MP3
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