一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

ここには長方形の筒が描かれています。それが縦に三層に分かれています。三階だてて中が空洞の筒なのです。床も天井もありません。ただの筒。これは身体を表現しています。三焦という意味ですね。その底部には油を入れる小さな皿、その中に注がれている油、油に浸された灯芯灯芯の先に燃えている火が描かれています。これは先ほどの筒の一番下に置かれています。下焦の部分に置かれているわけです。下焦に置かれていますけれどもこの灯りは筒全体を照らしさらには外に溢れ部屋を照らす大元になっています。この皿が腎の器であり、油が腎精です。そしてこの燃えている火が命門の火とされているわけです。灯芯についてはとくに記載はありません。

この長方形の筒の上部には大きな帽子のような蓋がされています。この蓋には、華蓋という名前がつけられており、肺に該当するとされています。肺で上部を閉じておかないと、どんなに命門の火が強くてもその内部に蓄められることなく洩れていってしまうため、生命力が充実しないのです。

行灯の図はこのように腎と三焦と肺で構成されている全身像です。腎間の動気を命門の火と考えて構いません。生命力の根源である腎間の動気と、それを衛る外衛である肺がしっかりしていることによって、充満している三焦の生命力が充実し身体が温かくなっていくようすが一枚の絵で表現されているわけです。

この行灯の図は、「杉山流三部書」の中の医学節用集に出てくる、気一元の身体観を示しているものです。
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