一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

般若心経を受了すると、般若心経が心の薬であったことがわかる。
受了とは、心底まで受けとりきるという意味である。

言葉の世界に住む者たちにとって、
般若心経は苦い薬であろう。
なぜならそれは言葉の虚構を一気に叩き崩すからだ。
その薬を心底、腹の底まで受けとりきらなければ、
まるで地獄の苦痛のような空しさにさいなまされるであろう。

「空」観が理解できないともがく文人のいかに多いことか。
ー切皆空の虚飾の世界に自分が立っている。
そのことことを知りたくなくて、心の目をふさぎ
虚飾の今にしがみつき、もがき苦しみ続けているのだ。

般若心経は断じてその虚飾を許しはしない。
その虚飾を断固としてはぎとり、裸にする。
されている方は、地獄に再度落とされていくカンダタのようなものだ。
蜘蛛の糸にすがりついてやっと救われるかと思ったのに、
救い主であると思っていた釈迦のまさにその手で
最後の希望が断ち切られるのだ。

般若心経は蜘蛛の糸を断ち切る鋭利な刃である。
その慈悲の刃をしっかり受け止め、
全身あます処なく死に切ること。
そこに般若心経の本願があり、
釈迦の慈悲の本体がある。

完全に全的に死にきることで
始めて我々はこの、
生命世界の真只中に生かされていることを
体感することができるのだ。
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