この文章は弁証論治を作成している人へのアドバイスとして書いたものの
要点をピックアップしたものです。
そもそも外傷によって経絡経筋病となるということはどういうこと
かというと、外傷を受けた部位を中心として生命力の阻滞が起こっ
ているということを意味しています。
外傷を受ける際には、受け手としての身体の器すなわち生命力の充
実度の問題が当然あるわけですから、ここに内外の問題の微妙なバ
ランス関係が成立することとなります。
・ 生命力が充実していて外傷のレベルが弱い場合には、そもそも
怪我にはなりません。身体を養うほどのいわばスポーツをする
ような影響力しか持ち得ない場合もあるわけです。
・ その場合よりも表面においては衛気が弱くあるいは外傷が強い
場合には、かすり傷や二三日の打撲で終わります。
・ さらに外傷が強く衛気が弱い場合には生命力が阻滞されること
によってそれを回復しようとする生命力とそれを阻むものとの
間に矛盾が生じて熱化したり痛みが出たりします。このあたり
が経絡経筋病と言われる範疇となります。
・ さらに外傷が強く衛気だけでなくその生命力そのものが弱い場
合、筋肉を損傷したり骨折をしたり、あるいはその部位によっ
ては内臓の損傷にまで致ります。外傷ではありますけれども臓
腑病になる場合もあるわけです。
・ さらに外傷が強く生命力が弱い場合には器官が損傷されて死に
至る場合もあります。
◇ 重傷になればなるほどその回復には臓腑の力、主として腎気が
必要となります。これは生命活動を行うための余力が腎に蓄え
られているためで、生命の危機に際してここが出動するからで
す。
◇ この症例のような打撲を受ける場合、その速度と打撃力(質
量)および受けた場処とそこの生命の充実度が、病態の把握に
おいて大変重要な要素となります。野口晴哉先生などは、打撃
が通り抜ける場処はたいして問題ではなく、それが最終的に到
達して止まった場処すなわち実際に打撃を受け止めた場処の損
傷が問題であるとします。打撃には子供に殴られたものからラ
イフルで撃たれたもの交通事故まで入りますから、そのさまざ
まな例をイメージしながら、この症例はどのあたりなのかなと
いう風に考えていくわけです。
要点をピックアップしたものです。
そもそも外傷によって経絡経筋病となるということはどういうこと
かというと、外傷を受けた部位を中心として生命力の阻滞が起こっ
ているということを意味しています。
外傷を受ける際には、受け手としての身体の器すなわち生命力の充
実度の問題が当然あるわけですから、ここに内外の問題の微妙なバ
ランス関係が成立することとなります。
・ 生命力が充実していて外傷のレベルが弱い場合には、そもそも
怪我にはなりません。身体を養うほどのいわばスポーツをする
ような影響力しか持ち得ない場合もあるわけです。
・ その場合よりも表面においては衛気が弱くあるいは外傷が強い
場合には、かすり傷や二三日の打撲で終わります。
・ さらに外傷が強く衛気が弱い場合には生命力が阻滞されること
によってそれを回復しようとする生命力とそれを阻むものとの
間に矛盾が生じて熱化したり痛みが出たりします。このあたり
が経絡経筋病と言われる範疇となります。
・ さらに外傷が強く衛気だけでなくその生命力そのものが弱い場
合、筋肉を損傷したり骨折をしたり、あるいはその部位によっ
ては内臓の損傷にまで致ります。外傷ではありますけれども臓
腑病になる場合もあるわけです。
・ さらに外傷が強く生命力が弱い場合には器官が損傷されて死に
至る場合もあります。
◇ 重傷になればなるほどその回復には臓腑の力、主として腎気が
必要となります。これは生命活動を行うための余力が腎に蓄え
られているためで、生命の危機に際してここが出動するからで
す。
◇ この症例のような打撲を受ける場合、その速度と打撃力(質
量)および受けた場処とそこの生命の充実度が、病態の把握に
おいて大変重要な要素となります。野口晴哉先生などは、打撃
が通り抜ける場処はたいして問題ではなく、それが最終的に到
達して止まった場処すなわち実際に打撃を受け止めた場処の損
傷が問題であるとします。打撃には子供に殴られたものからラ
イフルで撃たれたもの交通事故まで入りますから、そのさまざ
まな例をイメージしながら、この症例はどのあたりなのかなと
いう風に考えていくわけです。
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