脾土の身体観
脾土を中心とする身体観は、四角形の中心に脾土を置くという、東洋思想ではもっとも古い身体観です。気一元の場の中に、東西南北の位置を想定し、中央に脾土をおくものです。これは東洋医学の最古の古典である『黄帝内経』の中でも、もっとも古い記述に属します。北を玄武、東を青龍、南を朱雀、西を白虎と、象徴的な名前を付けて呼ぶことがあります。ここには、天を見てこれを名付けているような印象があります。星座のイメージです。日本で発見されたキトラ古墳や高松塚古墳では、石室の天井に星とともに描かれています。
中央に脾土をおくのは、古代において食がいかに大切であったかを想起させます。その土地の食べ物をいただき、その土地に生きその土地に埋葬される。土人すなわち中心の人、あるいは土民の生き様を尊重したものであると思えます。中央は黄色で表現され、古代の聖王の中心が黄帝であることも、この中央脾土を重視するという、あたりまえの姿勢を想起させるものです。
東洋医学ではこの脾と胃とを、後天の生命力の中心であると考えています。食事を摂りそれを消化して全身に栄養として送り、不要なものを排泄する。脾胃の機能はまさに生きている人の身体全体を養う、大切なものです。
金元の四大家として尊称されている名医である李東垣は、この脾胃の大切さに目覚めていました。そのため、脾胃を中心とした身体観に基づく東洋医学の考え方を『脾胃論』という象徴的な題名の書物としてまとめています。
脾土を中心とする身体観は、四角形の中心に脾土を置くという、東洋思想ではもっとも古い身体観です。気一元の場の中に、東西南北の位置を想定し、中央に脾土をおくものです。これは東洋医学の最古の古典である『黄帝内経』の中でも、もっとも古い記述に属します。北を玄武、東を青龍、南を朱雀、西を白虎と、象徴的な名前を付けて呼ぶことがあります。ここには、天を見てこれを名付けているような印象があります。星座のイメージです。日本で発見されたキトラ古墳や高松塚古墳では、石室の天井に星とともに描かれています。
中央に脾土をおくのは、古代において食がいかに大切であったかを想起させます。その土地の食べ物をいただき、その土地に生きその土地に埋葬される。土人すなわち中心の人、あるいは土民の生き様を尊重したものであると思えます。中央は黄色で表現され、古代の聖王の中心が黄帝であることも、この中央脾土を重視するという、あたりまえの姿勢を想起させるものです。
東洋医学ではこの脾と胃とを、後天の生命力の中心であると考えています。食事を摂りそれを消化して全身に栄養として送り、不要なものを排泄する。脾胃の機能はまさに生きている人の身体全体を養う、大切なものです。
金元の四大家として尊称されている名医である李東垣は、この脾胃の大切さに目覚めていました。そのため、脾胃を中心とした身体観に基づく東洋医学の考え方を『脾胃論』という象徴的な題名の書物としてまとめています。
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