言葉、というものは恐ろしいものだと思います。
読む言葉、語る言葉に、指す言葉。
武士道における言葉は発するものの内側に肉薄する言葉でした。
他者に対するものではなく、己に対する謹言。
この同じ言葉が、他者に向けられたとき、それは他者を支配し傷つける刃となる。
けれどもそれが己に向けられたとき、己を磨く砥石となる。
この二者の差は歴然としているものです。
道徳を説くものの醜さは、己に向けられるべきこれらの言葉を他者に向けて発して、他者を支配しようとするところにあります。
己に向けられたものの美しさは、自身の切磋琢磨の目標としてこれらの言葉を用いるところにあります。
己に向けた言葉を他者に向けぬようくれぐれも注意していきたいものです。
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