病因病理を考えて弁証論治をしていくと、慢性病においては多くの場合脾虚・腎虚・肝欝という状態から悪循環を繰り返していることが見て取れます。これは現代人の型となっています。
後天の生命力である脾と、先天の生命力である腎という器が時代のスピードに追いつけず、急な変化をすることができないまま、肝気を張って頑張っている状態となっています。
そのような状況に対応しようと、肝気を張って頑張り過ぎたため、脾腎の器が損傷されている状態もまた逆に示しているとも言えます。
現代という、スピードの速いストレスの多い時代についていくには肝気を張ってがんばるしかない。古来からあまり大きな変化をしていない生命力の中心である脾腎の器は、それを支えるだけの力がなく疲れきっている。
不健康の悪循環を生み出す社会システムがここにあると言えます。
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