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一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

内傷病と外感病


風邪やインフルエンザなどは基本的に外感病と呼びます。

外感病は外からやってきて、生命力の弱りに乗じて侵襲します。生命力が充実している人には侵襲しません。けれども、外邪としては強力ですから、正邪の闘争を起こします。正邪の闘争が激しければ激しいほど、症状としては強くでます。発熱や咳や悪寒で慄えるといった症状です。そのようにして体表や肺気を盛んにし、生命力をそこに集めて外邪を排泄しようとしているわけです。体表に生命力が集まるわけですから、その根を支えるためには脾胃の力を借りたり腎気を借りたりします。紀元200年頃に書かれた『傷寒論』には、そのために工夫されたさまざまな処方が記載されています。


内傷病はいわば生活習慣病です。徐々に内の構えを弱らせていきます。一般的には日々の食生活や身体の使い方、加齢による腎気の衰えによっておこります。食事の不摂生が継続することによって内生の邪気である湿痰をため込んだり、偏り疲労が継続することによって体の構造が歪んで生命力が停滞しやすくなったりするわけです。生活習慣に対しては、さまざまな対処法や情報が提示されています。患者さんの側も、養生法として実行しやすいところです。

内傷病の中でもっとも注意が必要なものは、心の持ち方です。自暴自棄になって身を滅ぼす人がたくさんいることから考えても容易に理解できることです。心の持ち方によっては、簡単にその生命を滅ぼす事態に陥ります。

内傷病は基本的に、生命力を内側から徐々に弱めていきます。日常的な身心の使い方である生活習慣に基づいて徐々に変化しているため、自分では気づきにくいものです。そのため一元流鍼灸術では、弁証論治に基づいて、個別具体的な生活提言をすることにしています。個々にあった養生法を提示しなければならないわけです。
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