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一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

船木亨『差異とは何か』


船木亨は、現代の日本の哲学者です。その『現代思想史入門』の裏表紙に書かれている自己紹介によると。

1952年東京都生まれ。東京大博士(文学)。東京大学大学院科学研究科(倫理学専攻)博士課程修了。専修大学文学部哲学科教授、放送大学客員教授。専攻はフランス現代哲学。著書に『メルロ=ポンティ入門』(ちくま新書)、『進化論の5つの謎』(ちくまプリマー新書)、『ドゥルーズ』(清水書院)『〈みること〉の哲学』『差異とは何か』(ともに世界思想社)『現代哲学への挑戦』(放送大学振興会)など。

ということです。わたしはその『進化論の5つの謎』にはじめに触れて感銘を受け、今年の収穫として勉強を続けています。上記書籍以外にもおそらくは大学での資料を書いているうちに大部になって、出版に至ったと思われる『現代思想講義』『現代思想史入門』といった、包括的な書物も書かれています。

数ある著書のなかでももっとも独創的であるとわたしが感じた『差異とは何か』との格闘について少し提示しておこうと思います。感銘を受けた著書とどのようにわたしが格闘しているのかという姿を見ていただけると、皆さんの勉強の参考になるのではないかと感じたためです。

以前紹介しましたように、わたしは感銘を受けた著書については読書記録を作っています。書名と著者名と刊行書店名、刊行年月日などを付したファイルを作り、その中にページを付して、感銘を受けた文章をタイピングしています。書物というものは本来、その全体で表現されているものです。ですからほんとうは、全体を読み込むなかからひとつの文章の意味を読みとり、解釈していくという読み方をするべきなのでしょう。

けれどもこの船木亨の場合(精神分析学者の木村敏やカウンセラーの熊倉伸宏もそうですが)全体の山が高く、最初からその全貌を把握することは困難です。そのため、その裾野で文章をピックアップしつつ、自分の中で対決しています。そうやって、「智の山登り」をしているわけです。

船木亨の書物にはひとつ特徴があります。それは最後の「むすび」の章で、その書物の解題を行っていることです。緻密な論証を加えて書かれている本文を少し離れて、自身で何を考えているのか俯瞰し検証しようとしているわけです。

『差異とは何か』という書物の「むすび」の部分の文章からいくつか引用し、わたしの解釈を入れておきたいと思います。上記しましたようにわたしは智の登山中ですので、わたしの解釈が正しいということではありません。このように考えながら今のところ、登山中の風景を楽しんでいるよということです。

基本的に原文を書き写し、それに〔伴注:〕として、わたしが注を入れています。注とはいいますけれども、原文に触発されて考えたことを書いています。

次回から内容に入ります。
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