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一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

丹田の調整に力を発揮する可能性があるかもということで紹介しておきます。

水兪二十五穴とは、《霊枢・四時気篇》の中の、腰背部の経穴、
二十五穴のことです。

■ 一元流鍼灸術 裏テキストの古典篇、
■ 第七章 古典に記載されているその他の絡脉
■ 三、臓の陰絡―水兪―《霊枢・四時気篇》に記載されていま
す。


帝曰く:水兪には五十七ヶ所ありますが、これは何が主るのでしょうか?

岐伯曰く:腎兪の五十七穴は、積陰の聚まる場処であり、水が
よって出入りする場所です。〔景岳注:腎は水を主るため、すべ
てを腎兪と述べています。〕尻上の五行、五を行くもの、これは
腎兪です。〔景岳注:尻上の五行の、中行するものは督脉のこと
です。傍らの四行は足の太陽膀胱経です。五を行くものの中行
の五穴とは、長強・腰兪・命門・懸枢・脊中です。次の二行のそ
れぞれの五穴は、白環兪・中膂内兪・膀胱兪・小腸兪・大腸兪
です。さらに次の二行のそれぞれ五穴は、秩辺・胞肓・志室・肓
門・胃倉です。すべて下焦に位置して水を主りますので、腎兪と
呼んでいます。〕・・・(中略)・・・伏兎の上それぞれ二行、五を
行くものは腎の街です。〔景岳注:伏兎は足の陽明の経穴です。
伏兎の上とはすなわち腹部のことです。腹部の脉の任脉は中行
に位置し、左右のそれぞれ二行は臍をはさんで二行するもので
あり、足の少陰ならびに衝脉の発する場所です。行くところのそ
れぞれ五穴とは、横骨・大赫・気穴・四満・中注がこれです。次
の外の二行は、足の陽明経の行くところです。行くところのそれ
ぞれ五穴とは、気衝・帰来・水道・太巨・五陵〔伴注:外陵〕がこ
れです。左右あわせて二十穴。これらはすべて水気の往来する
道路ですので、腎の街と呼んでいます。〕三陰の交わるところは、
脚に結しています。踝上それぞれ一行、行くところの六穴は、腎
脉の下行するものです。名づけて太衝と呼んでいます。〔景岳
注:三陰とは、肝脾腎の三経のことです。三陰の交わるところは
ともに脚に結しています。このため足の太陰に三陰交があるわ
けです。踝上のそれぞれ一行とは、ただ足の少陰腎経だけを指
して言っているものです。行くところの六穴とは、大鐘・照海・復
溜・交信・築賓・陰谷がこれです。左右あわせて十二穴です。腎
の大絡は衝脉と併さって下に足に行き、合して盛大となります
ので、太衝と呼ばれています。〕


この五十七穴はすべて臓の陰絡であり、水の客するところです。
《霊枢・四時気篇》


                  伴 尚志
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