処置とその確認
◆治療穴を決めつけない。
病因病理を作成し、生命力の動き具合や気の厚薄が明らかになったからといって、身体を診る前に使用経穴を決めるということはしません。
事前に体表観察をしておりますので、いちおう経穴の表現状況等は手に入った上で病因病理を作成しているわけですけれども、作成された病因病理にしたがって、反応の出ていそうな経穴を探してみたり、病因病理が正確かどうか経穴や経脉を摸る中で再度確認していきます。
選穴をする際には、面の視点を大切にします。点ではなく面です。これを気の厚薄とも言います。一元流鍼灸術では、弁証論治は大きな揺らぎの中で大まかに表現するようにしています。それによって、この実際に手を動かす時点でゆとりを持つことができます。体表観察にしたがって一点を定めていくことができるようになるわけです。
◆面の視点
体表観察といっても弁証論治を用いて問題のありそうな場処が大まかには出て来ていますので、それをそのまま体表に置き換えて診ていきます。この際には臓腑経絡学を応用します。
中心となりそうな範囲が見えてきたら、その中でさらに中心となりそうな点を摸っていきます。これが一点にまとまる場合と何点かの相互関連で出ている場合がありますが、そのあたり用心深く反応点を観察していきます。
その過程で意外な反応が出ている場合には、その理由を考えながら体表観察をしていきます。このようにして使用する一点を決めていきます。
そんな中で、新たに発見してきた経穴の「反応が出ている理由」を考え、整理しながら使用する経穴を決定していきます。
◆処置方法の工夫
また、弁証論治を、臨床において正確にしたり深くし、状況の変化に合わせて変化していく心身により沿うことも目的の一つにおいて、処置方法を工夫します。
全身の中から選穴した経穴ですので、その処理によってどのような効果が全身に及ぶのか考えながらしかし、その経穴の状態をどうすればよい方向へ変化させることができるのかということを考えて処置します。
経穴の中の小宇宙の状態をよく観察して、そこに処置をし、その小宇宙を変容させていくこと。それが処置の直接の目標となります。
◆治療効果の確認
ですから治療効果の確認の第一は、処置した経穴の状態がどれほど変化したのかということを確認することとなります。そしてさらに、その経穴の所属する範囲の変化を見ていくわけです。
また、治療効果を確認するために、脉診や腹診や舌診を用いることは当然ですが、経穴の変化もまたその確認のために用います。用いる経穴以外に診断穴とする経穴を定めておき、その変化を診ていくということもします。さまざまな工夫をして、自身の行った処置に対して身体がどのように反応したのかということを観察し、情報として蓄積していくわけです。
◆治療穴を決めつけない。
病因病理を作成し、生命力の動き具合や気の厚薄が明らかになったからといって、身体を診る前に使用経穴を決めるということはしません。
事前に体表観察をしておりますので、いちおう経穴の表現状況等は手に入った上で病因病理を作成しているわけですけれども、作成された病因病理にしたがって、反応の出ていそうな経穴を探してみたり、病因病理が正確かどうか経穴や経脉を摸る中で再度確認していきます。
選穴をする際には、面の視点を大切にします。点ではなく面です。これを気の厚薄とも言います。一元流鍼灸術では、弁証論治は大きな揺らぎの中で大まかに表現するようにしています。それによって、この実際に手を動かす時点でゆとりを持つことができます。体表観察にしたがって一点を定めていくことができるようになるわけです。
◆面の視点
体表観察といっても弁証論治を用いて問題のありそうな場処が大まかには出て来ていますので、それをそのまま体表に置き換えて診ていきます。この際には臓腑経絡学を応用します。
中心となりそうな範囲が見えてきたら、その中でさらに中心となりそうな点を摸っていきます。これが一点にまとまる場合と何点かの相互関連で出ている場合がありますが、そのあたり用心深く反応点を観察していきます。
その過程で意外な反応が出ている場合には、その理由を考えながら体表観察をしていきます。このようにして使用する一点を決めていきます。
そんな中で、新たに発見してきた経穴の「反応が出ている理由」を考え、整理しながら使用する経穴を決定していきます。
◆処置方法の工夫
また、弁証論治を、臨床において正確にしたり深くし、状況の変化に合わせて変化していく心身により沿うことも目的の一つにおいて、処置方法を工夫します。
全身の中から選穴した経穴ですので、その処理によってどのような効果が全身に及ぶのか考えながらしかし、その経穴の状態をどうすればよい方向へ変化させることができるのかということを考えて処置します。
経穴の中の小宇宙の状態をよく観察して、そこに処置をし、その小宇宙を変容させていくこと。それが処置の直接の目標となります。
◆治療効果の確認
ですから治療効果の確認の第一は、処置した経穴の状態がどれほど変化したのかということを確認することとなります。そしてさらに、その経穴の所属する範囲の変化を見ていくわけです。
また、治療効果を確認するために、脉診や腹診や舌診を用いることは当然ですが、経穴の変化もまたその確認のために用います。用いる経穴以外に診断穴とする経穴を定めておき、その変化を診ていくということもします。さまざまな工夫をして、自身の行った処置に対して身体がどのように反応したのかということを観察し、情報として蓄積していくわけです。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://1gen.blog101.fc2.com/tb.php/292-11285ada