患者さんの身体を読む
病因病理を考えるということは、そこに存在している患者さんの身体を読むということです。古代において、人は小宇宙として捉えられ、天文地理を眺め感じ読み取ることを通じて、人身の不可思議を相似的に把握しようとしました。天文地理という大宇宙と人身という小宇宙の双方ともに同じ法則があるに違いないと考えることは、生かされている奇跡を神の恵みに違いないと感じ取ることのできる人間にとっては当然のことでした。
身体の秘密を知るということはまさに宇宙の神秘を知ることに他ならなかったわけです。
一元流の弁証論治は、この古代人の把握方法を再構成したものです。
1、四診をして情報を集めます。
2、四診の情報を、五臓の弁別として五に分けてみて、その全体像を把握しやすくします。
3、弁別された情報を、病因病理の観点からひとつの生命の流れに寄り添うような形で統合し、その人の生命の有様を明らかにしていきます。
4、見えてきたものの中心を記述するのが弁証項目で、治療法を記述するのが論治項目としています。治療法は個別具体的に繊細になりますので、初期段階でその流れを治療指針として記載しておきます。患者さんにできることも治療法の一種で養生法でもあります。これを生活提言として記載します。
このようにして見、このようにしてその修復方法―治療方法の概略を明らかにしていくわけです。
実際の治療経過を通じて本当に患者さんを理解できているのかどうか。それを再検討するための材料が、このようにしてできあがるわけです。
病因病理を考えるということは、そこに存在している患者さんの身体を読むということです。古代において、人は小宇宙として捉えられ、天文地理を眺め感じ読み取ることを通じて、人身の不可思議を相似的に把握しようとしました。天文地理という大宇宙と人身という小宇宙の双方ともに同じ法則があるに違いないと考えることは、生かされている奇跡を神の恵みに違いないと感じ取ることのできる人間にとっては当然のことでした。
身体の秘密を知るということはまさに宇宙の神秘を知ることに他ならなかったわけです。
一元流の弁証論治は、この古代人の把握方法を再構成したものです。
1、四診をして情報を集めます。
2、四診の情報を、五臓の弁別として五に分けてみて、その全体像を把握しやすくします。
3、弁別された情報を、病因病理の観点からひとつの生命の流れに寄り添うような形で統合し、その人の生命の有様を明らかにしていきます。
4、見えてきたものの中心を記述するのが弁証項目で、治療法を記述するのが論治項目としています。治療法は個別具体的に繊細になりますので、初期段階でその流れを治療指針として記載しておきます。患者さんにできることも治療法の一種で養生法でもあります。これを生活提言として記載します。
このようにして見、このようにしてその修復方法―治療方法の概略を明らかにしていくわけです。
実際の治療経過を通じて本当に患者さんを理解できているのかどうか。それを再検討するための材料が、このようにしてできあがるわけです。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://1gen.blog101.fc2.com/tb.php/307-8dad2c18