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一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

一元流鍼灸術を行う覚悟


一元流鍼灸術を行うためには覚悟が必要だと、Oさんは言われていました。その時は私もその通り「そうですね」とお返事していましたけれども、その裏にある思いはOさんとは違う可能性があるので一言しておきます。

Oさんが語った覚悟というのは、最初から最後まで一元流の流れでやりきらないと一元流鍼灸術になっていかない、といった切羽詰まったものを感じました。それに対して私が思う覚悟というのは、やり始めようとする意志のことを言っているだけです。やり始めようとする気持ちを決めさえすればできる、決めなければ何もできないという程度のことなのです。

Y先生を見ているとわかると思いますけれども、一元流鍼灸術というのは自由自在なものです。型の基本は、患者さんをよく観て理解しようとする意志を持ち続けること、それだけです。

患者さんの気の濃淡を調える方法には、鍼灸を使うのも良いし、温めた石を使うのも良いし、指だけでやっても良いし、アロマや宝石でも良いし、言葉かけだけでやっても良いわけです。自身の得意を見つけ出し、それを患者さんをよりよく観よりよく理解しながら、よりよい方向へ調えていけばいいわけです。

そして次の段階として、気の方向性をつける場合に、できるだけ中心をおろそかにしないようにする、気海丹田を充実させることに心を払うということになります。

症状について考えるときには、それが全身の問題なのか部分だけの問題なのかという判断がもっとも大切です。全身と部分の関係の軽重を測った後に、今回Sさんが言われていた下肢痛の治療などが乗ってくるわけです。
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