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一元流鍼灸術

一元流鍼灸術の解説◇東洋医学の蘊奥など◇HP:http://www.1gen.jp/

■古典を読む ― 般若心経を通じて


古典を読むというときには、実践の中で読むという姿勢が必要であって、言葉に
読まれてはいけません。

般若心経も、言葉で書かれているわけですけれども、言葉の解釈という方向で読
み進んでしまうと、どんどんその本意から離れてしまいます。本当にそこで言い
たいことはなんなのかというと、悟りをひらけ、自らの仏性に気づけ、そのため
には我執というゴミは捨てろということなのです。けれども、言葉を解釈してい
ると、「空」なんて分けわかんないし、漢字の羅列だし難しいということになっ
てしまいます。また賢い人であれば、般若心経を読むための辞書を作り上げてし
まうかもしれません。本当の般若心経の読み方、という題名で、一字一字の定義
を行ない、読み方や音韻を正確に定めた上で全体の意味を再構築していくという
ような。そのようにすると、学問的な評価の高い言葉の山を作り上げることもで
きるわけです。そして、そのために生涯をかけてしまう人もいます。

けれども般若心経の言葉を、禅の体験を通じてさらに集約した人もいます。ビー
トルズの言葉にもなった、「BE HERE NOW」「Now&Here」
「今ここ」というものがそれです。

東洋医学の古典も、このあたりの危うさを秘めているわけです。言葉を積み重ね
ても言葉のごみしかでない。体験を通じて言葉を理解する。臨床を通じて古典を
読んでいくということが大切なゆえんです。

伴 尚志
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